「沖縄でマグロ? わざわざ?」――正直、ボクも最初はそう思ってたんですよ。
沖縄といえばゴーヤチャンプルー、ソーキそば、タコライス。海鮮のイメージはあっても、マグロが主役の市場があるなんて、出張で全国回ってきたボクでも知らなかった。
ところが、数字を見ると話が変わるんです。沖縄県はビンチョウ・メバチ・キハダマグロの漁獲量で全国上位。那覇の水揚げ量は県全体の約半分を占めていて、しかも近海に漁場があるから冷凍されずに生のまま港に届く。つまり、東京の居酒屋チェーンで食べる冷凍解凍マグロとは根本的に別物が、ここにはあるんです。
その生マグロの聖地が、那覇市港町の泊漁港にある「泊いゆまち」。約24店舗の仲卸業者が軒を連ねる、沖縄県内最大規模の魚の直売市場です。
Xで「泊いゆまち」と検索すると、「沖縄のマグロがこんなに美味いとは思わなかった」という驚きの声がいくつも見つかる。この感想、ボクも3回通って完全に同意です。
この記事では、泊いゆまちの全体像から楽しみ方、主要店舗、ベストな訪問時間、牧志公設市場との違い、イベント情報、アクセスまで――泊いゆまちのすべてを、出張30年の旅の先輩がまるごと解説します。3回訪問して出した「失敗しない回り方」つきなので、初めて行く人も安心して読み進めてください。
[※ここに泊いゆまち正面入口の外観写真を挿入]

泊いゆまちとは?沖縄最大級の魚市場の全体像
「いゆまち」の意味と市場の歴史
まず名前の話から。「いゆ」は沖縄方言で魚、「まち」は市場。つまり「泊いゆまち」は、文字通り「泊にある魚の市場」という意味なんですよね。
泊いゆまちは2005年5月、沖縄の海産物を広くPRすることを目的に、沖縄鮮魚卸流通協同組合が泊漁港の敷地内に新設した施設です。組合が施設全体を管理し、加盟する仲卸業者がそれぞれ独立した店舗を運営する形態。いわば「魚のプロが集まったショッピングモール」みたいなものです。
問い合わせ先は沖縄鮮魚卸流通協同組合(TEL 098-868-1096)。「泊いゆまちって誰が運営してるの?」と気になる方は、この組合が母体だと覚えておけばOKです。
水揚げの7割がマグロ――沖縄が実は全国有数のマグロ産地という事実
泊いゆまちの最大の特徴は、なんといってもマグロです。
一日の平均水揚げ量は約20トン、多い日には50トンに達する。そのうち約70%がマグロ。ビンチョウ・メバチ・キハダ・本マグロの4種すべてが水揚げされるんです。
ここで大事なのが「生マグロ」という点。沖縄の近海にマグロの漁場があるため、獲れたその日のうちに港に届く。冷凍されていない、正真正銘の生マグロ。これがね、食感からして全然違うんですよ。冷凍→解凍のマグロはどうしても水っぽさが出るんですが、生マグロは弾力が違う。箸で持ち上げた瞬間にわかる。
沖縄県農林水産部の統計によれば、沖縄県はビンチョウ・メバチ・キハダマグロの漁獲量で全国上位。那覇市場の取扱量は県全体の約50%を占めています。「沖縄=マグロ」のイメージが薄い人が多いんですけど、数字を見れば実は全国有数のマグロ産地。この事実を知らないまま「沖縄でわざわざマグロ?」と素通りする観光客が多いのは、本当にもったいないんですよね。
約24店舗の仲卸が軒を連ねる市場の構造
施設内には約24店舗の仲卸業者が入っています。マグロ専門店、モズク専門店、総合鮮魚店と、それぞれに得意分野がある。鮮魚だけじゃなくて、天ぷら・弁当・海ぶどう・イカスミ・モズクなんかも売っていて、300〜500円で買い食いできるものがゴロゴロあるんです。
施設の奥に進むと、ガラス張りのマグロ解体処理室があります。タイミングが合えば、巨大なマグロが解体されていく様子を目の前で見学できる。これがなかなかの迫力でして、子供は大興奮、大人も思わず足を止めます。
もうひとつ知っておいてほしいのが、泊いゆまちの後方に移転した「なはまぐろ市場」の存在。こちらは那覇地区漁業協同組合が運営する別施設で、イートインスペースもある。天気が良ければ港を眺めながら食べられる穴場なんですが、ここまで足を伸ばす観光客はまだ少ない。覚えておいて損はないです。
これが泊いゆまちの楽しみ方5選――”お魚のテーマパーク”を満喫するコツ
泊いゆまちは「魚を買う場所」だと思っている人が多いんですが、実はそれだけじゃない。食べる、見る、体験する、持ち帰る――楽しみ方が何通りもある、言ってみれば“お魚のテーマパーク”なんですよ。

市場って敷居高くない? 観光客が行っていいの?



全然OK。むしろ観光客歓迎だよ。天ぷら80円から買えるし、見て歩くだけでも楽しいんだ。
楽しみ方①:食堂でワンコイン生マグロ丼を食べる
泊いゆまちに来たら、まず向かうべきは「丼・すし まぐろや本舗」。市場内にある食堂で、ここの目玉はなんといってもワンコイン丼。まぐろ丼、ねぎとろ丼、中落ち丼、いずれも500円(税込)。汁物は3種類(アラ汁・イカスミ汁・もずく汁)から選べて、ご飯は酢飯か白米かも選択できる。
ボクが2025年3月に訪問した時のことを話しますね。10時半に着いて、まっすぐまぐろや本舗に向かった。すでに7〜8割の席が埋まっていたけど、カウンターに1席空きを見つけて滑り込んだ。ねぎとろ丼、500円。酢飯を選んで、汁物はイカスミ汁にした。
出てきたねぎとろ丼を一口。「これ、500円でいいの?」――本気でそう思った。ねぎとろが舌の上でとろける。冷凍じゃない生マグロのねぎとろは、食感からして別物なんですよ。変な筋っぽさがゼロ。とろけるんだけど、ちゃんとマグロの旨味が残ってる。イカスミ汁は真っ黒で一瞬ビビるんですけど、飲んでみるとコクがあって出汁が効いてる。隣の席のおっちゃんはアラ汁を頼んでたけど、あれも具がゴロゴロ入っていてうまそうだった。
[※ここにまぐろや本舗のねぎとろ丼とイカスミ汁の写真を挿入]



ワンコイン丼って味は大丈夫なの? 安すぎない?



仲卸直売だから安いだけ。生マグロの鮮度は東京の回転寿司じゃ絶対出せないレベルだよ。
ちなみに、朝9時〜11時限定で提供される「茶漬け丼」というメニューがある。これがまた別格でして、Xでも絶賛の声が上がっています。
新鮮で分厚いマグロに、ほうじ茶の出汁、塩こうじわさび。これで500円。いやもう、「コスパ最強」って言葉を安易に使いたくないタイプなんですけど、ここに関しては使わざるを得ない。
そしてもう一つ。Xで見つけたこの声も紹介させてください。
「これで税込500円」――そう、この衝撃がまさに泊いゆまちなんですよ。
もし「少し奮発してもいいから、もっとガッツリしたマグロ丼が食べたい」という人は、2024年12月にオープンした「まぐろ屋みーかがん」へ。生まぐろ丼1,408円(税込)で、まぐろや本舗より価格は上なんですけど、マグロの厚みが明らかに違う。席もゆったりしていて、食堂というよりちゃんとした飲食店の雰囲気です。ワンコインで手軽に楽しむか、少し奮発して満足度重視で行くか――目的で使い分けるのが賢い。
楽しみ方②:天ぷら・刺身を買い集めて”セルフ海鮮定食”
泊いゆまちで一番「通」な楽しみ方がこれ。各店で天ぷら、刺身パック、握り寿司パックを買い集めて、イートインスペースで自分だけのセルフ海鮮定食を組み立てる。ガイドブックにはあまり載っていないけど、実はこれがいちばん泊いゆまちらしい食べ方なんです。
ボクが実際にやった組み合わせを紹介しますね。まず沖縄海鮮問屋で天ぷら3個(さかな・いか・いも)を購入。1個80円で計240円。揚げたてでサクサク。これだけで軽いランチとしては十分なんですが、せっかく市場に来たんだからもう少し欲張りたい。
[※ここに沖縄海鮮問屋の天ぷらコーナーの写真を挿入]
次に別の店で刺身パック(500円)を一つ。さらに握り寿司パック(500円)を追加。これで合計1,240円。天ぷら3個+刺身+握り寿司が広がったテーブルは、もう立派な海鮮御膳ですよ。
[※ここにイートインスペースで刺身パックと天ぷらを広げたセルフ海鮮ランチの写真を挿入]
イートインスペースは入口付近に大きなテーブルがあるほか、各店の前にも小さなテーブルが設置されている。ただし、11時を過ぎると席が埋まりやすい。
ここで穴場情報を一つ。泊いゆまちの後方にある「なはまぐろ市場」のイートインスペースは、港が見える屋外テーブルがあって、しかも空いている。天気が良い日なら断然こっちがおすすめです。
[※ここになはまぐろ市場のイートインスペースの写真を挿入]
楽しみ方③:カラフルな沖縄の魚を見て歩く
泊いゆまちには、本土ではまず見ることのない魚がずらりと並んでいます。イラブチャー(アオブダイ)の鮮やかなブルー、ミーバイ(ハタ類)の赤と白の模様、赤マチの輝くような赤、タマンのずんぐりした体。色とりどりの魚が氷の上に並ぶ光景は、まるで水族館の裏側を覗いているような感覚です。
買わなくても全然OK。見て歩くだけで十分楽しい。魚のプロに「これどうやって食べるんですか?」と聞けば、たいてい嬉しそうに教えてくれます。この「人との会話」が市場の醍醐味でもあるんですよね。
楽しみ方④:マグロ解体の見学とセリの申請見学
施設奥のガラス張りの解体処理室では、タイミングが合えば巨大マグロの解体を間近で見学できます。刃渡りの長い包丁で鮮やかにさばかれていく様子は迫力満点。子連れ家族には特におすすめの体験です。
あまり知られていないんですが、実はセリの見学も申請制で可能なんです。早朝のセリは仲卸のプロたちが真剣勝負で魚を競り落とす場。一般の観光ガイドにはほぼ載っていない情報なので、興味がある方は事前に沖縄鮮魚卸流通協同組合(TEL 098-868-1096)に問い合わせてみてください。
楽しみ方⑤:ホテルに持ち帰って部屋飲み海鮮パーティー
地元の方の泊いゆまちの使い方は、実は観光客とは全然違う。柵で買って家で食べるのが定番なんですよね。
旅行者もこれを真似できます。ホテルにミニキッチンや冷蔵庫があるなら、マグロの柵や海ぶどうを買ってホテルに持ち帰り、部屋で贅沢な晩酌を楽しむ。オリオンビールと生マグロの刺身で夜の沖縄を味わうなんて、最高じゃないですか。
フォートラベルの口コミでは「帰る日の朝にサクで買って、保冷バッグに入れてもらい飛行機で持ち帰ることもできた。まさに”マグロ天国”」という声もある。お土産としての持ち帰りも可能なんです。
ただし、一つだけ注意点。Xでこんな体験談を見つけました。
泊いゆまちでテンションが上がり、マグロのサクや海ぶどうを爆買いしてホテルへ帰還。いざ食べようとしたら「醤油」「わさび」「割り箸」がないことに気づき、慌てて近くのコンビニへ走る羽目になった。
これ、あるあるなんですよね。市場で買う時にお箸をもらえるか確認するか、事前にコンビニで醤油の小袋を調達しておくのが正解です。
泊いゆまちの主要店舗ガイド――目的別おすすめの店
泊いゆまちには約24店舗の仲卸が入っていますが、全部紹介すると逆にわかりにくくなる。ここでは「目的別に、まず押さえるべき店」を厳選して紹介します。
丼・すし まぐろや本舗(食堂)
泊いゆまちの「顔」ともいえる存在。市場内唯一の常設食堂で、ワンコイン丼(500円)を目当てに朝から行列ができる人気店です。
メニューはまぐろ丼、ねぎとろ丼、中落ち丼のほか、三色丼やちょっと贅沢な大東寿司なんかもある。汁物3種(アラ汁・イカスミ汁・もずく汁)から選べて、ご飯は酢飯か白米か。このカスタマイズ性が地味に嬉しい。
営業は朝〜売り切れ次第終了。ボクが10時半に行った時点ですでに7〜8割の席が埋まっていたので、確実に座りたいなら10時前に着くのが安全です。朝9時〜11時限定の茶漬け丼は、知る人ぞ知る隠れメニュー。
まぐろ屋みーかがん(食堂・2024年12月オープン)
三高水産が運営する、泊いゆまちの新しい食堂。2024年12月にオープンしたばかりです。
ボクが注文した生まぐろ丼は1,408円(税込)。まぐろや本舗のワンコイン丼と比べると約3倍の価格なんですが、マグロの切り身の厚さと量が明らかに違う。一切れ一切れに存在感がある。席もゆったりしていて、食堂というより「ちゃんとした飲食店」の空気感。落ち着いて食べたい人はこちらが合うかもしれません。
「ワンコインで手軽に」ならまぐろや本舗、「少し奮発して満足度重視」ならみーかがん。この2店を知っていれば、泊いゆまちの食堂選びで迷うことはないです。
沖縄海鮮問屋 泊いゆまち店(天ぷら・刺身)
天ぷら・刺身・お造りを販売するイートイン対応の店。ここの天ぷらが泊いゆまちの「買い食い」の主役です。
天ぷらは1個80円〜。さかな・いか・いもが定番で、揚げたてのサクサクを手づかみで食べる幸せ。ボクが買った3個(さかな・いか・いも)で計240円。これだけで軽いランチとして十分成立するレベルです。
天ぷらだけでなく、獲れたてのタマンをお造りにしてもらえることもある。その日の水揚げ次第なので一期一会ですが、これに出会えたらラッキー。
営業時間は7:00〜17:00。TEL 098-863-4670。
中真水産 泊いゆまち店(鮮魚)
牧志公設市場にも店舗を持つ水産卸の泊いゆまち店。鮮魚の小売を行っていて、食べログにも掲載がある老舗です。柵売りの刺身を買いたいなら立ち寄る価値あり。TEL 098-943-5695。
その他の注目店舗
24店舗すべてを紹介するのは難しいですが、特色のある店をもう少し挙げておきますね。
- 茂水産:ブリの握りが人気。寿司パックの種類が豊富
- 大国海産:生牡蠣が人気。その場で殻を剥いて食べられることも
- 三高水産:みーかがんの運営元。鮮魚卸として市場内でも存在感のある業者
各店舗は独立した事業者なので、営業時間・定休日・取扱商品がそれぞれ異なります。お目当ての店がある場合は、事前に電話で確認しておくのが確実です。
泊いゆまちに行く前に知っておきたい”市場のルール”
泊いゆまちは普通の飲食店とはルールが違います。市場には市場の「リズム」がある。これを知っているかどうかで、満足度がまるで変わるんです。
何時に行くのがベスト?時間帯別の品揃え・混雑度を検証した
「結局、泊いゆまちって何時に行くのがベストなの?」――これ、一番聞かれる質問です。
気になったから3回、時間帯を変えて訪問してみました。平日9時台、平日11時台、土曜13時台。それぞれで品揃え・食堂の待ち時間・イートインの空席率を記録した結果がこれです。
| 時間帯 | 刺身パック種類数 | 食堂待ち時間 | イートイン空席率 | 総合評価 |
| 9時台(平日) | 12種以上 | ゼロ | 80%以上 | 快適だが品出し途中の店あり |
| 11時台(平日) | 15種以上(ピーク) | 5〜10分 | 30%程度 | 品揃え最充実だが混み始める |
| 13時台(土曜) | 7種に減少 | ゼロ(客が減少) | 60% | 品薄だが席は取りやすい |
結論:10時半〜11時着がベスト。品揃えが最大になるタイミングで、まだ席にも余裕がある。これは3回通って出した答えです。
[※ここに13時台の鮮魚店の棚の写真を挿入(品薄状態の証拠写真)]
午後でもいいんじゃない? 空いてる方がいいし。
13時に行ってみろ。棚スカスカで選べる刺身が半分以下だぞ。3回通って確認済みだ。
トリップアドバイザーにもこんな口コミがありました。「午後14時過ぎに行ったら、お目当ての海鮮丼やお得な刺身パックはほとんど売り切れていた。イートインスペースの席数が少なく、座る場所を確保するのが大変だった」と。
この気持ち、わかる。でもね、よく見てくれ。不満を書いている人のほとんどに共通点がある。午後に行っているんですよ。泊いゆまちは市場。飲食店じゃない。「市場のリズムに合わせる」のが鉄則。11時前に着けば、この人みたいな後悔は絶対にしない。
クーポンはある?――ないけど元から市場価格で安い
「泊いゆまち クーポン」で検索している人、正直に言いますね。泊いゆまちの公式クーポンは、現時点で確認できていません。
いこーよなどの子育てサイトにクーポンページが設置されていますが、常設のクーポンが掲載されているかは時期によります。
ただ、ここで大事なことを一つ。泊いゆまちは仲卸直売。スーパーや観光地の飲食店を通さず、水揚げされた魚がそのまま売り場に並ぶ。つまり、元の価格がすでに「市場価格」なんです。クーポンがなくても安い。これが事実。
どれくらい安いか、予算感を整理しますね。
- 食堂(まぐろや本舗):ワンコイン丼 500円〜 / 三色丼 900円〜
- 食堂(みーかがん):生まぐろ丼 1,408円〜
- 天ぷら:1個80円〜(3個で240円)
- 刺身パック:500円〜 / 3パック1,200円のまとめ買いも
- 握り寿司パック:500円〜
- 海ぶどう・モズク等:300〜400円程度
クーポンの代わりにおすすめしたいのが、イベント時の特別価格。父の日お魚フェアやまぐろフェアでは模擬セリや即売会があり、通常よりお得にマグロが手に入ることがある。「クーポンの代わりにイベントを狙え」がボクの提案です。
知っておくと得する市場の小ネタ
- 醤油は有料:刺身パックにわさびはついてくるが、醤油は別売り(小パック50円程度)。食堂で食べるなら無料でつく
- 現金が基本:電子決済に対応している店もあるが、現金が確実。小銭を用意しておくとスムーズ
- 保冷バッグ対応あり:お土産用に保冷バッグや発泡スチロールに入れてくれる店もある。対応可否は購入時に確認
- 混雑ピークは11〜13時:インバウンドの回復で最近はこの時間帯が特に混む。ピークを15分ずらすだけで状況はかなり変わる
泊いゆまちの混雑は、最近明らかに変わりました。以前はランチタイムでもイートインスペースに余裕があったんですが、アジア圏の観光客が増えて11〜13時は席の確保が難しくなっている。ただし、彼らの多くは「刺身盛り合わせ+写真撮影」が目的で滞在時間は短い。ピークを15分ずらすだけで状況はかなり変わる。これは何度も通っている人間の実感です。
泊いゆまちと牧志公設市場、どっちに行くべき?
「泊いゆまちと牧志公設市場、結局どっちがいいの?」――沖縄旅行を計画する人なら一度は迷うこの問題に、両方行った人間として正直に答えます。
同じ予算1,500円で食べ比べてみた
気になったので、同じ週に両方を訪問して「予算1,500円でマグロ中心の海鮮ランチ」を食べ比べてみました。
| 泊いゆまち | 牧志公設市場 | |
| 注文内容 | ねぎとろ丼500円+天ぷら3個240円+握り寿司パック500円 | 1階でマグロ刺身800円購入→2階で調理代500円 |
| 合計金額 | 1,240円 | 1,300円 |
| 生マグロの鮮度 | 圧倒的(漁港直結) | 良好 |
| 食事スタイル | カウンター+イートイン | 2階食堂で座ってゆっくり |
| 所要時間 | 約40分 | 約50分 |
結論は明確です。コスパと生マグロの鮮度なら泊いゆまち。同じ予算で丼+天ぷら+握りの3品が揃う圧倒的なボリューム感がある。一方、座ってゆっくり定食スタイルで食べたいなら牧志公設市場。1階で買った食材を2階の食堂で調理してもらう「持ち上げ」体験は、沖縄ならではの食文化そのものです。



結局どっちがいいの?



目的次第だ。コスパと鮮度なら泊いゆまち、2階で調理してもらう体験なら牧志。両方行く時間があるなら午前に泊いゆまち→午後に牧志がベストだよ。
目的別の使い分けガイド
- 「安くて新鮮なマグロを食べたい」 → 泊いゆまち一択
- 「沖縄の食文化を体験したい・2階食堂で調理してもらいたい」 → 牧志公設市場
- 「鮮魚だけでなく精肉・乾物・お土産も見たい」 → 牧志公設市場(約88店舗の総合市場)
- 「国際通り散策のついでに」 → 牧志公設市場(徒歩圏内)
- 「両方行く時間がある」 → 午前に泊いゆまち → 午後に牧志(国際通り散策と合わせて)
Xや口コミサイトを見ても、両方行った人の感想は「コスパなら泊いゆまち、雰囲気と2階食堂なら牧志」でほぼ一致しています。どちらが「上」ということではなく、目的で使い分けるのが正解。牧志は牧志で素晴らしい市場なので、時間があるなら両方行くのが一番いいです。
泊いゆまちのイベント情報――父の日フェアとまぐろ祭り
泊いゆまちは普段の市場としても十分楽しいんですが、年に数回のイベント時は別格の盛り上がりを見せます。特に知っておいてほしいのが、毎年6月に開催される名物イベントです。
父の日お魚フェア「本まぐろ祭り」(毎年6月)
泊いゆまちの最大のイベントが、毎年6月の「父の日お魚フェア〜本まぐろ祭り」。沖縄鮮魚卸流通協同組合が主催し、2019年で第14回を数える歴史あるイベントです。
目玉は何といっても「巨大本マグロ解体ショー」と「模擬セリ&即売会」。普段は見られない巨大な本マグロが目の前で解体され、そのまま模擬セリにかけられる。解体されたばかりのマグロをその場で競り落として持ち帰れるなんて、なかなかできる体験じゃない。
過去のプログラムを見ると、イベントの充実度がすごい。
- 仲買人による魚の早捌き対決(予選・決勝)
- 利きイマイユ(島魚)選手権
- ご当地ヒーロー「お魚戦隊デーラカージャー」のステージ
- こどもエイサー
- 豪華賞品が当たる大抽選会
お魚戦隊デーラカージャーは泊いゆまち発のご当地ヒーローで、子供たちに大人気。家族連れで行くなら、このイベントに合わせて訪問するのは大いにアリです。
また、沖縄水産高校や北部農林高校などが参加する「学生対抗まぐろレシピ選手権」も定期開催されていて、食育イベントとしても機能しています。
その他の年間イベント
- 秋:「沖縄美ら海まぐろフェア」――ブランド魚「沖縄美ら海まぐろ」のPRと県産水産物の消費拡大が目的のイベント
- 11月:「勤労感謝祭」――恒例の感謝イベント
- 年末(12/30〜31):正月用食材の買い出し客で特別な賑わい。普段は観光客中心だが、年末は地元民の比率がグッと上がる
イベント情報の確認方法
イベント情報は泊いゆまち公式サイトや琉球新報で告知されます。過去の実績から6月の父の日前後が最大イベントなのは間違いないですが、開催日程は年によって変わるので、時期が近づいたら公式サイトで最新情報を確認してください。
泊いゆまちの基本情報・アクセス・駐車場
基本情報まとめ
| 施設名 | 泊いゆまち(沖縄鮮魚卸流通協同組合) |
| 所在地 | 〒900-0001 沖縄県那覇市港町1-1-18 |
| 営業時間 | 6:00〜18:00(各店舗により異なる。鮮魚店は午後早仕舞いあり) |
| 定休日 | 年中無休(正月1/1〜1/3は大半の店舗が休業。店舗ごとの不定休あり) |
| 駐車場 | 無料(建物の手前と奥の2箇所) |
| 電話番号 | 098-868-1096 |
| 公式サイト | https://www.tomariiyumachi.com/ |
アクセス方法
那覇空港から約15分。無料駐車場が建物の手前と奥の2箇所にあり、レンタカーでも安心。空港に向かう前の「〆ランチ」にちょうどいい立地です。
美栄橋駅から徒歩約20分。少し距離がありますが、街歩きを楽しみながら向かうことができます。
泊高橋バス停から徒歩約13分。複数の路線が停車するので、那覇市内からのアクセスは比較的便利です。
個人的にはレンタカーで行くのが一番おすすめ。無料駐車場がちゃんとあるし、買った鮮魚を車に積んでそのまま次の目的地に移動できる。レンタカー返却前に立ち寄って、ワンコイン丼をさっと食べて空港に向かう――所要時間30分、最高の「〆ランチ」になりますよ。
まとめ:泊いゆまちは”お魚のテーマパーク”だ
この記事で伝えたかったのは、泊いゆまちが「市場で新鮮な魚を買う場所」にとどまらないということ。
沖縄近海の生マグロをワンコインの食堂で食べる。天ぷらや刺身を買い集めてイートインで”セルフ海鮮定食”を楽しむ。カラフルな沖縄の魚を見て歩く。ガラス越しにマグロ解体を見学する。父の日フェアやまぐろ祭りで家族と盛り上がる。柵を買ってホテルで部屋飲みする――観光客から地元民まで、誰もが自分なりの楽しみ方を見つけられるんです。
24店舗の仲卸がそれぞれの強みで競い合う、活気ある市場。満喫するコツはただ一つ、午前中に行くこと。10時半〜11時に着けば、品揃え最大の市場で最高の体験ができます。
最後に、Xで見つけたこの声を紹介して終わりにしますね。
「母のリクエストで新鮮な魚を買いに泊いゆまちへ」。地元の方にも、こうして愛されている市場なんですよね。
泊いゆまちは”お魚のテーマパーク”。午前中に行けば誰でも最高の市場体験ができる。定年したらまたここで朝からマグロ丼食べるのが、夢の一つなんだよなぁ。
迷ったらボクに聞け。ハズレを引いて貴重な旅の1食を無駄にするのはボクの読者じゃない。泊いゆまち、行ってきてください。
