「沖縄グルメ」と聞いて、あなたは何を思い浮かべますか?
ソーキそば、タコライス、海ぶどう、ステーキ――。だいたいこのあたりが出てくるんじゃないでしょうか。
じゃあ、マグロは?
「沖縄でマグロ?」と首をかしげた人、安心してください。俺も最初はまったく同じ反応でしたから。出張で47都道府県を回ってきた食いしん坊のおっさんが、まさか沖縄でマグロに衝撃を受けるとは思わなかったんですよ。
きっかけは那覇出張の朝。泊いゆまちという魚市場にふらっと立ち寄って、500円のねぎとろ丼を食べた瞬間でした。口に入れた瞬間、ねぎとろが舌の上でとろける。冷凍マグロ特有のパサつきがゼロ。「これが500円?」と本気で声が出ました。
あの日から、沖縄に行くたびにマグロを追いかける日々が始まったんです。
この記事では、全国出張30年の俺が実際に食べ歩いて見つけた「沖縄で本当にマグロが美味しい店」を、市場食堂・マグロ専門居酒屋・漁師直営店の3タイプに分けて、予算別・エリア別に紹介します。ポジティブな面だけじゃなく、注意点や失敗しやすいポイントも正直に書きました。沖縄旅行の食事プランに「マグロの1食」を組み込む参考にしてください。
沖縄がマグロの産地だって知ってた?漁獲量全国3位の衝撃
のっけから衝撃的な事実をぶつけますね。
沖縄県のマグロ漁獲量は全国3位。しかも県内漁獲量の62%がマグロ類なんです。那覇市の泊漁港だけで県全体の水揚げ量の約50%を占め、泊漁港の水揚げの約70%がマグロ。数字で見れば紛れもない”マグロの産地”なんですよ。
でもね、「沖縄 グルメ」で検索してみてください。上位10サイトにマグロを語った記事がほとんど見当たらない。食の専門メディアの記者でさえ「沖縄を8回訪ねて、改めて出会った食材がマグロだった」と書いているほどです。ソーキそばやちゃんぷるーが常連で、マグロは完全に埋もれている。
近江町市場(金沢)の鮮魚卸の社長が、わざわざ沖縄の泊漁港を視察に来ているんですよ。プロが認める品質が、観光客にはほとんど知られていない。この”認知ギャップ”こそが、この記事を書く理由です。
え、沖縄でマグロ?北海道とか築地のイメージしかないんだけど…
俺も最初はそうだったよ。でもな、データを見てくれ。漁獲量全国3位、泊漁港の水揚げの7割がマグロ。しかも冷凍しない生マグロだぞ。一回食べたら「沖縄でわざわざマグロ?」なんて二度と言えなくなるから
実際に早朝5時台のセリを見学したことがあるんですが、まだ薄暗い中でマグロが次々と運び込まれ、仲買人たちが真剣な表情で品定めをしている。観光客向けの華やかな市場とはまるで違う、プロの世界でした。この体験があるからこそ、泊いゆまちに並ぶマグロの”裏側”を語れるんです。
なぜ沖縄のマグロは美味いのか?「冷凍しない生マグロ」の秘密
沖縄のマグロが美味い理由は、シンプルに鮮度です。
近海に漁場があるため、一本釣り→神経〆→エラ・内臓除去→塩を加えた氷水でマイナス1℃のチルド状態→その日のうちに市場。この工程で港に届くマグロは、一度も冷凍されていません。
本土の居酒屋チェーンで出てくるマグロの多くは、遠洋で獲れて船上で冷凍され、港で解凍されたもの。冷凍すると細胞が壊れ、解凍時にドリップ(旨味成分を含む水分)が流出する。だから色がくすみ、食感がパサつく。
沖縄の生マグロは、この冷凍・解凍の工程がゼロ。だから色ツヤが鮮やかで、身にモチモチとした弾力があり、旨味がギュッと閉じ込められている。同じ「マグロの刺身」でも、そもそも土俵が違うんです。
ちなみに2025年の太平洋クロマグロ漁獲枠では、沖縄県への振り分けが大型魚236.5トンと過去最大に拡大されました。これは消費者にとって「県産本マグロが以前より手頃に食べられるチャンスが増える」ことを意味します。特に6月の本マグロシーズンに泊いゆまちを訪れれば、出会える確率がぐっと上がるかもしれません。
沖縄鮮魚卸流通協同組合は県産マグロの認知度向上のため「沖縄美ら海まぐろ」というブランド名も導入しています。高校生によるまぐろレシピコンテストなど食育活動も行っていて、産地としてのブランディングが着実に進んでいるんですよね。
マグロ4種の旬カレンダー|いつ行っても旬に当たる理由
沖縄で水揚げされるマグロは主に4種類。それぞれ旬の時期がズレているのがポイントです。
| 種類 | 旬の時期 | 味の特徴 |
| 本マグロ(クロマグロ) | 4〜7月 | 大トロ・中トロが絶品。高価だが別格の旨味 |
| キハダマグロ | 4〜8月(通年獲れる) | あっさり赤身。丼にするならキハダが一番合う |
| メバチマグロ | 8〜3月 | 適度な脂。刺身でじっくり味わうならメバチ |
| ビンチョウマグロ | 11〜4月 | 柔らかくまろやか。わさび多めが合う |
見てくださいこれ。季節をずらして旬が回ってくるんですよ。つまり、いつ沖縄に行っても、何かしらのマグロが旬を迎えている。旅行計画中の人にとって、これほど安心できる情報はないでしょう。
実際に俺は、泊いゆまちでキハダ・メバチ・ビンチョウの赤身を同じ日に買って、宿で食べ比べたことがあるんです。
まずキハダ。色が明るい赤で、口当たりはあっさり。醤油との相性が抜群で、丼にするならこれだなと直感しました。次にメバチ。色はやや暗い赤で、キハダより明らかに脂がある。刺身単体でじっくり味わうならこっちが好みです。最後にビンチョウ。ピンクがかった白身に近い色で、驚くほど柔らかい。わさびを多めにつけたら最高でした。
同じ「マグロの赤身」でもこんなに味が違うのかと、正直驚きましたね。この食べ比べを体験すると、市場での買い物が倍楽しくなります。
沖縄でマグロが美味しい店は3タイプ|予算と目的で選ぶべし
さて、ここから本題です。沖縄でマグロが美味しい店を、俺は3つのタイプに分けて考えています。
| タイプ | 特徴 | 予算 | 向いている場面 |
| A:市場直売の食堂 | 仕入れゼロ距離のコスパ最強 | 500円〜2,000円 | 朝食・ランチ。サクッと食べたい時 |
| B:マグロ専門居酒屋 | 希少部位・調理バリエーション | 3,000円〜5,000円 | 夜の食事。泡盛と一緒に堪能 |
| C:漁師直営カジュアル店 | ロケーション+ストーリー | 1,000円〜2,000円 | 観光ついで。映える場所で食べたい時 |
どのタイプが正解かは、あなたの予算・時間帯・旅の動線次第です。全部正解。ただし、それぞれに「こう行くべき」というコツがあるので、タイプ別に詳しく紹介していきます。
【タイプA】市場直売の食堂|ワンコイン500円から生マグロ丼が食べられる
まず最初に紹介したいのが、市場直売の食堂。泊いゆまちを中心とした「水産会社が直営する食堂」で食べるスタイルです。
最大の強みは「仕入れゼロ距離」。市場に水揚げされたマグロが、隣の食堂にそのまま運ばれてくる。中間マージンがないから安い。しかも鮮度は最強。これが市場食堂のシンプルなロジックです。
ただし注意点が一つ。朝〜昼向きです。午後になると品切れが続出し、満足度がガクッと下がります。これは後で詳しく書きますが、泊いゆまちに行くなら午前中が鉄則だと覚えておいてください。
まぐろや本舗(泊いゆまち)|500円のねぎとろ丼で先入観が崩壊した話
泊いゆまちで「とりあえず1軒」と言われたら、まずここです。カネヤマ水産が直営する「丼・すし まぐろや本舗」。
ワンコイン500円でまぐろ丼・ねぎとろ丼が食べられる。汁物はイカスミ汁・味噌汁・アラ汁の3種類から選べて、酢飯も選択可能。営業時間は6:00〜16:00。
10時半に泊いゆまちに着いて、まっすぐまぐろや本舗に向かったんです。ねぎとろ丼、500円。汁物はイカスミ汁を選びました。口に運んだ瞬間、「これ500円でいいの?」と本気で声が出た。ねぎとろが舌の上でとろける。冷凍マグロとは食感からして別物です。隣の席のおっちゃんはアラ汁を頼んでたんですが、あれも具がゴロゴロ入っていてうまそうだった。次はアラ汁にしようと思いましたね。
[※ここにまぐろや本舗のねぎとろ丼の写真を挿入]朝6時〜11時限定の「海鮮卵かけご飯」も穴場メニューです。旬のメバチマグロとソデイカが紅白鮮やかに白米を彩る朝限定の一品。この朝メニューの存在、知らない人がかなり多いんですよね。
口コミを見ると「朝に伺った。まぐろ丼は新鮮でボリュームもあり、期待以上。店員さんもとても親切」という声がある一方で、こんな辛辣な声もあります。
「ワンコイン海鮮丼は最低。看板写真では豪華に見えたが、実物はご飯の上にマグロの切れ端が6切れほど。観光客をバカにした店だと思う」(トリップアドバイザーより)
正直に言います。ワンコインのメニューに過度な期待をすると裏切られるリスクはあります。500円は”市場価格の入口”であって、フルコースの満足感を求める値段じゃない。
確実に満足したいなら、三色丼(800円〜)以上を選ぶのが俺のおすすめです。赤身・漬け・ねぎとろが楽しめて、酢飯も選べる。この価格帯になると「来てよかった」と思える確率がぐっと上がります。
もう一つ、地元ブロガーからこんな指摘もありました。「わさびや醤油が適当。わさびは持ち込もうかなと思った」と。ただ同時に「以前より美味しくなっている」というポジティブな評価もあるので、進化はしているようです。醤油やわさびの質にこだわるなら、お気に入りのものを持参するのも一つの手ですね。
つまりさ、まぐろや本舗は「500円で体験するマグロの入口」って考えればいいんでしょ?ガチで満足したいなら800円以上のメニューを選ぶと
そういうこと。500円は「試食」みたいなもんだと思えば腹も立たない。で、一度食べたら「次はもうちょっと奮発しよう」ってなるから。三色丼で800円、それでも本土の海鮮丼の半額以下だからな
みーかがん 泊いゆまち店|切り身の厚さが別格の生まぐろ丼
まぐろや本舗の次に試してほしいのが、同じ泊いゆまち内にある「まぐろ屋 みーかがん」。三高水産が直営する店で、2024年12月にオープンした新店です。
生まぐろ丼は1,280円(税別)から。まぐろや本舗と比べると値段は上がりますが、切り身の厚さが明らかに違うんですよ。
実際に生まぐろ丼(1,408円税込)を食べたときの話です。赤身の色ツヤが鮮やかで、脂の乗った部分は口の中で溶ける。席もゆったりしていて、「ちゃんとした食事」として楽しめました。まぐろや本舗がカウンターで立ち食いに近い雰囲気なのに対して、みーかがんはカウンター席・テーブル席が充実していて、落ち着いて食べられるのが大きな差です。
[※ここにみーかがんの生まぐろ丼の写真を挿入]そして、ここの隠れた目玉が県産生まぐろの半額コーナー。Yahoo!ニュースの地域情報ライターも「みーかがんでは県産生まぐろが半額で買えるコーナーがある」と紹介しています。沖縄在住の2児の母が「娘に『お昼ご飯何食べたい?』と聞くと即答で『まぐろ!』。回転寿司ではなく迷わず泊いゆまちへ」と書いているんですよ。地元の子どもが回転寿司より泊いゆまちを選ぶ。これ、すごいことだと思いませんか。
みーかがん本店(道の駅いとまん)|至福のまぐろ丼と毎日マグロ解体ショー
糸満市の道の駅いとまんにある「まぐろ屋 みーかがん 本店」も外せません。泊いゆまち店とは品揃えが異なり、こちらの方がメニューの幅が広いんです。
ここで食べた「至福のまぐろ丼(2,178円税込)」は圧巻でした。大トロ・中トロ・赤身・ねぎとろが一度に味わえる贅沢仕様。「至福」の名前に偽りなしです。
さらに毎日マグロ解体ショーを実施しています。ランチ11:00〜17:00、ディナー17:00〜20:00と営業時間も長め。泊いゆまち店の営業時間に間に合わなかった人や、南部エリア(糸満方面)を観光する予定の人には、こちらの方がアクセスしやすいかもしれません。
[※ここにみーかがん本店の至福のまぐろ丼の写真を挿入]パヤオ直売店(泡瀬漁港)・名護漁港直売所|那覇以外の穴場
「沖縄のマグロ=泊いゆまち」と思われがちですが、那覇以外にも穴場があるんです。
パヤオ直売店は沖縄市の泡瀬漁港にある産地直売所。マグロ丼定食がアラ汁・天ぷら付きで充実しています。那覇から離れる分、観光客の混雑が少なく、地元民に愛されている雰囲気が味わえます。北谷や読谷に滞在している人なら、こちらの方がアクセスが楽です。
名護漁港水産物直売所は北部観光の拠点。まぐろ丼・寿司がリーズナブルで、美ら海水族館とセットで回れる立地が魅力。「水族館の帰りに寄るマグロ」という動線は、家族旅行のプランにぴったりハマります。
【タイプB】マグロ専門の居酒屋|希少部位と泡盛で沖縄の夜を堪能
市場の食堂は朝〜昼の勝負。じゃあ夜はどうするか?
答えはマグロ専門の居酒屋です。市場では食べられない「希少部位」と「調理法のバリエーション」が、居酒屋の最大の強み。マグロのステーキ、カツ、天ぷら、炙り寿司など、刺身以外の楽しみ方が広がります。予算は3,000円〜5,000円。泡盛と一緒にじっくり楽しむ夜のスタイルです。
ぎょぎょ丸(那覇)|つのトロ・ほほ肉・カマトロ…希少部位5点盛りの衝撃
那覇市内で「マグロ専門居酒屋」と言えば、まずこの店が挙がります。「居酒屋・マグロ専門店 ぎょぎょ丸」。
泊いゆまちから直接仕入れた「なはまぐろ」を使用。大トロ・中トロ・赤身はもちろん、つのトロ・あご肉・ほほ肉・カマトロといった希少部位の5点盛りが名物です。
つのトロって知ってますか?マグロの頭の最も脂が乗った部位で、一頭から少量しか取れない超希少パーツ。ほほ肉はステーキにすると絶品だし、カマトロは大トロに匹敵する脂の乗り。こういう部位は市場の食堂ではまず出てこない。専門居酒屋ならではの贅沢です。
しかも月〜土曜日の17:00〜19:00はハッピーアワー。オリオンドラフトビールが78円〜270円で飲める。これ、開店直後に行くのが正解ですよ。マグロの希少部位+78円のビール。沖縄の夜がこれ以上コスパよく楽しめる組み合わせがあるなら教えてほしいくらいです。
[※ここにぎょぎょ丸の希少部位盛りの写真を挿入]魚島屋 普天間店(宜野湾)|「大トロは塩で」食べ方ガイド付きの本マグロ盛り
中部エリア(北谷・宜野湾方面)に滞在しているなら、「魚島屋 普天間店」が選択肢に入ります。
看板メニューは本マグロ刺身盛り合わせ。大トロ・中トロ・赤身に加え、鮮魚2品がセットで盛り付けられます。
この店の面白いところは、「大トロは塩で、中トロはわさびで、赤身は醤油で」という食べ方ガイドがあること。部位ごとに最適な食べ方を提案してくれるんですよ。これ、なかなかやらない店が多いんですけど、実際にやってみると脂の乗り具合と味付けの相性がよくわかる。大トロに塩って発想、目からウロコでした。
大トロに塩?醤油じゃなくて?それ美味いの?
お前、大トロに醤油つけると脂と醤油が喧嘩するんだよ。塩だと脂の甘みが引き立つ。騙されたと思ってやってみろ。マグロの食べ方が変わるぞ
【タイプC】漁師直営のカジュアル店|海を見ながら生マグロを味わう
3つ目のタイプは、漁師が自分で獲ったマグロを提供する直営店。市場食堂のコスパとも、専門居酒屋の希少部位とも違う魅力があります。それは「ストーリー」と「ロケーション」です。
親父のまぐろ(瀬長島ウミカジテラス)|漁師の父と息子のストーリーに惹かれた
瀬長島ウミカジテラスにある「親父のまぐろ」。店名の通り、漁師である父が釣り上げた県産生まぐろを、息子が料理して提供する。このストーリーだけでもう、胸が熱くなるじゃないですか。
メニューは生まぐろ丼、アヒポキライス、手巻き寿司など。一度も冷凍しない天然生まぐろのみを使用し、野菜も沖縄県産にこだわっています。
何よりロケーションが最高。瀬長島ウミカジテラスは海が一望できるリゾート感満載のスポットで、マグロ丼を食べながら沖縄の海を眺められる。デートや家族旅行の「映える1食」にぴったりです。
そしてここ、那覇空港から最も近いマグロ店でもあるんです。最終日の飛行機に乗る前、最後の沖縄グルメとして立ち寄るのに絶好の立地。「空港に向かう途中で生マグロ丼」という贅沢、なかなかできないですよ。
[※ここに親父のまぐろの外観と海の写真を挿入]海邦丸2号店(本部町)|美ら海水族館エリアで漁師直送マグロ
北部エリア、特に美ら海水族館方面を観光する予定なら「海邦丸2号店」をチェックしてみてください。
この店のオーナーは自ら漁に出て、マグロやカツオを直接仕入れています。フライとマグロ丼がセットになったメニューが人気で、揚げたてのマグロフライはサクサクの衣の中に、ジューシーなマグロの身がぎっしり。
美ら海水族館で巨大なマグロを見た後に、実際にマグロを食べる――この体験の流れが、北部ドライブの思い出を一段深くしてくれるはずです。
予算別で選ぶ!沖縄マグロのおすすめ早見表
「結局いくらかかるの?」が一番気になるところだと思うので、予算別にまとめました。
- 500円〜1,000円:まぐろや本舗のワンコイン丼。市場内で天ぷらや刺身パックを買い足しても1,000円以内
- 1,000円〜2,000円:みーかがんの生まぐろ丼(1,408円)、親父のまぐろの生まぐろ丼。座ってゆっくり食べられる
- 3,000円〜5,000円:ぎょぎょ丸・魚島屋など専門居酒屋で希少部位含む5点盛り+泡盛。夜の食事向き
- 裏技①:みーかがんの半額コーナーで県産生まぐろを半額購入
- 裏技②:泊いゆまちで柵買い→宿で自分で切って食べれば居酒屋の半額以下
裏技②について補足しておくと、俺は実際に泊いゆまちでキハダマグロの柵(赤身・約300g)を800円で買って、宿泊先のミニキッチンで刺身にしたことがあるんです。包丁と醤油だけあれば十分。居酒屋で同量の刺身を頼んだら2,000円は超えます。柵買い→宿で切るのが、沖縄マグロを最もコスパよく楽しむ方法だと確信しましたね。
マグロのカマ(1個300円)も試しました。宿の電子レンジで加熱して塩を振って食べたんですが、脂がジュワッと出て身がホロホロとほぐれる。カマは本土のスーパーではまず手に入らない希少部位なので、市場に行ったら絶対にチェックしてほしいです。
エリア別ガイド|旅の動線に合わせてマグロの1食を組み込む方法
沖縄旅行は「どこに泊まるか」で行動範囲がガラッと変わります。滞在エリアに合わせたマグロ店の選び方を整理しました。
那覇エリア(空港から15分)
選択肢が最も多い。泊いゆまち(まぐろや本舗・みーかがん)で朝食・ランチ、ぎょぎょ丸で夜のマグロ居酒屋。1泊の那覇滞在でも「朝は市場、夜は専門居酒屋」のダブルで楽しめます。
空港周辺(最終日の〆に)
瀬長島ウミカジテラス「親父のまぐろ」一択。フライトの2時間前に立ち寄れるアクセスの良さ。沖縄最後の食事に生マグロ丼。最高のフィナーレになります。
中部エリア(北谷・宜野湾方面)
魚島屋 普天間店(宜野湾)で夜のマグロ居酒屋。昼ならパヤオ直売店(泡瀬漁港)で地元密着型のマグロ丼定食。わざわざ那覇まで戻らなくても、中部で完結できます。
北部エリア(美ら海水族館方面)
名護漁港水産物直売所でリーズナブルなまぐろ丼。美ら海水族館とセットなら海邦丸2号店(本部町)。レンタカーで北部を回るなら、この2軒を旅程に組み込んでおくと、ランチの選択肢が一気に広がります。
南部エリア(糸満方面)
道の駅いとまん「みーかがん本店」。毎日解体ショーがあるので、南部ドライブの途中に立ち寄って、目の前で捌かれたマグロをそのまま食べるという贅沢ができます。
泊いゆまちを200%楽しむための攻略法
ここからは、泊いゆまちに行く人向けの実践的なアドバイスです。「行けば何とかなる」と思って行くと、時間帯によっては残念な結果になります。攻略法を知っているかどうかで、満足度が天と地ほど変わるんです。
何時に行くべき?「午前中に行け」が鉄則な理由
泊いゆまちは午前中が命。これだけは絶対に覚えて帰ってください。
口コミを見ると、午前中に訪問した人は「新鮮」「期待以上」「大満足」と★5をつけている一方で、午後に行った人は「品切れだらけ」「選べなかった」と★2をつけている。訪問時間帯だけで満足度が真逆になるんです。
「泊いゆまちの食堂に昼食で伺ったが、殆どのメニューが売切れだった。朝市見学を兼ね朝食ならいろいろ選べて楽しめたかもしれない」(トリップアドバイザーより)
この人の失敗は「昼に行ったこと」。市場は午前中が勝負なんです。11時前に着けばこうはならない。
おすすめは開場直後〜10時。品揃えが最も充実していて、まだ混雑もしていない。11時を過ぎると徐々に混み始め、13時以降は品切れリスクが急上昇します。「ホテルの朝食を抜いて、泊いゆまちで朝ごはん」が最高の楽しみ方ですよ。
早朝に訪問したリピーターからは「奥では大きなマグロが解体されていて、各店舗に運んでいる様子が見られた。この時間帯はゆっくりできる」という声もあります。早起きした人だけが見られる、市場の裏側ですね。
えー、朝早いのキツいんだけど…。昼過ぎでもワンチャンいける?
いけなくはないけど、食べたいメニューが売切れで「来なきゃよかった」ってなるぞ。口コミ見てみろ、午後の人は軒並み低評価だ。朝が無理なら、みーかがん本店(道の駅いとまん)の方がいい。あっちは17時までランチ営業してるからな
食堂だけじゃない!柵買い→宿で食べる”裏技”のすすめ
泊いゆまちの楽しみ方は食堂で丼を食べるだけじゃないんです。俺が一番おすすめしたいのは、鮮魚店で柵を買って宿で食べるスタイル。
中真水産で「今日のおすすめは?」と聞いたら、「キハダの赤身、今日は脂乗ってるよ」と教えてくれました。柵で500円〜。宿に持ち帰って切ってみたら、色ツヤが美しく、口に入れるとあっさりしつつも旨味がしっかり。
同じ市場内の沖縄海鮮問屋は天ぷら中心で「食べ歩き」向き。中真水産は「柵買いして宿で食べる」向き。この使い分けを知ると、泊いゆまちの楽しさが倍になります。
ちなみに沖縄海鮮問屋の天ぷらは1個80円。さかな・いか・いもの天ぷらを揚げたてで3個買っても240円。獲れたてのタマンをお造りにしてもらって、店内奥のテーブルで醤油をつけて食べたら、コリコリした歯ごたえが絶品でした。ここは食べ歩きのスタート地点として最適ですよ。
「食堂で丼」→「鮮魚店で柵買い」→「天ぷら屋で食べ歩き」。この3段階で泊いゆまちを回ると、1回の訪問で市場を200%楽しめます。
食べログに「まぐろ大吉のハマチ握りが脂の乗った厚切りデカネタで美味しかった。離島フェリーに乗る前の時間潰しにも最適」という口コミもありました。泊港は離島フェリー乗り場でもあるので、フェリー待ちの時間にマグロを食べるという動線も覚えておくと便利です。
泊いゆまちのおすすめ鮮魚店マップ
泊いゆまちには23店舗の鮮魚店が集まっていますが、初めての人は「どこで何を買えばいいかわからない」と戸惑うはず。実際に歩いて回った俺のおすすめ4店を紹介します。
- 中真水産:柵買い向き。マグロの品揃え充実。店員が丁寧に「今日のおすすめ」を教えてくれる。牧志公設市場にも同名店舗があるが、泊いゆまち店の方がマグロの品揃えは多い
- 沖縄海鮮問屋:天ぷら・惣菜中心。食べ歩きのスタート地点に最適。天ぷら1個80円、タマンのお造りも頼める
- 茂水産:ブリの握り寿司がリピーターに大人気。冬場のブリシーズンは必ず立ち寄りたい
- まぐろ大吉:ハマチ握りの厚切りデカネタが口コミで話題。持ち帰りも市場内イートインもOK
ちなみに、食べログのレビュアーがこんなことを書いていました。「沖縄の魚介類の全てがここにはある。安くてお腹いっぱい食べれて本当におすすめ。以前までは牧志市場に行っていたが、これからは泊いゆまちで魚介類は食べたい」。牧志公設市場と泊いゆまちの両方を経験した人が、泊いゆまちに軍配を上げている。これは大きいですよ。
ただし、イートインスペースについてはこんな声も。「駐車場はあるが狭い。店内の奥に机が2つと椅子が5〜6個しかない。混んでる時間は車で食べるしかない」。混雑する時間帯(10時〜12時)を避けるか、柵を買って宿で食べるスタイルにするかで回避できます。
泊いゆまちって一般の人でも普通に入れるの?卸売市場って聞くとちょっと敷居が高い感じがするんだけど
全然大丈夫。一般客ウェルカムの市場だよ。入場料もないし、普通にふらっと入って買い物も食事もできる。口コミでも「一般人も入場できるので市場の中で海鮮丼を頂ける。価格もかなりリーズナブルで700円前後」って書いてあるからね。構えずに行ってみて
沖縄のマグロをお取り寄せ・お土産にする方法
「沖縄で食べたマグロが忘れられない。自宅でもう一回食べたい」――そう思ったら、方法は3つあります。
① 泊いゆまちからクール便で全国発送
実は俺、泊いゆまちから自宅(東京)にマグロの柵をクール便で発送してもらったことがあるんです。発泡スチロール+保冷剤で梱包され、翌日に到着。送料込みで3,500円程度。
届いた柵を切ってみたんですが、現地で食べたのとほぼ変わらない鮮度でした。家族で囲んだ夕食がちょっとした”沖縄旅行の延長戦”になって、妻も喜んでくれましたね。
② 楽天市場で沖縄近海の生マグロを購入
現地に行かなくても、ネット通販で沖縄の生マグロを取り寄せることもできます。楽天市場で販売されている沖縄海鮮問屋の「沖縄近海の極上生マグロ」は★4.47の高評価。レビューには「キハダとは思えない深紅の色味、モッチリ感はまさに冷凍じゃなく生の食感」という声があります。
ただし正直に言うと、こんなレビューもあります。「身崩れするほどの筋があった。身自体は写真ほど綺麗ではない。値段相応」と。生マグロの通販はロットによる当たり外れがあるのが現実です。心配なら、やはり現地で目で見て買う方が確実です。
③ 常温で持ち帰れるお土産(マグロの佃煮)
飛行機移動でクール便は面倒という人には、マグロの佃煮(小瓶600円程度)がおすすめ。泊いゆまち入口の売店で購入できて、常温で持ち帰れます。酒のつまみに最適で、沖縄の味をお土産として手軽に届けられますよ。
沖縄のマグロが美味しい店まとめ|迷ったらこの1軒
長くなりましたが、最後にまとめます。
沖縄でマグロが美味しい理由は、近海で獲れた生マグロが冷凍されずにその日のうちに店に届く“鮮度の圧倒的優位性”にあります。
食べる場所は3タイプ。
- タイプA:市場直売の食堂(ワンコイン500円〜・朝昼向き)→ まぐろや本舗、みーかがん、みーかがん本店、パヤオ直売店、名護漁港直売所
- タイプB:マグロ専門居酒屋(3,000円〜・夜向き・希少部位)→ ぎょぎょ丸、魚島屋
- タイプC:漁師直営カジュアル店(1,000円〜・ロケーション重視)→ 親父のまぐろ、海邦丸
どこで食べるかは、予算・時間帯・旅の動線で決まります。
「迷ったらどこに行けばいい?」と聞かれたら、俺は「みーかがん 泊いゆまち店」と答えます。コスパ×鮮度×席の快適さのバランスが一番いい。生まぐろ丼1,408円で、切り身の厚さが別格。初めての沖縄マグロ体験にはここが最適解だと思っています。
共通して言えるのは、「沖縄でマグロを食べずに帰るのはもったいない」ということ。
沖縄そばやステーキだけが沖縄グルメじゃないんです。漁獲量全国3位、冷凍しない生マグロ、4種のマグロが通年食べられる。知る人ぞ知る”まぐろ処・沖縄”の実力を、この記事で紹介した店で体験してみてください。
※各店舗の営業時間・定休日は変動する場合があります。訪問前に必ず公式サイトやSNSで最新情報をご確認ください。特に市場系の店は午後に品切れ・早仕舞いするリスクがありますので、午前中の訪問を強くおすすめします。
最後に一つだけ。
定年したらね、妻と二人で泊いゆまちにもう一度行きたいんですよ。朝イチで市場に行って、キハダの柵とカマを買って、宿に戻って二人で切って食べる。それだけで最高の1日になる。「もう一度行きたい店リスト」が200軒を超えた中で、泊いゆまちは上位5位に入ってます。
迷ったら俺に聞いてください。ハズレを引いて貴重な旅の1食を無駄にするのは、俺の読者じゃないですから。
沖縄のマグロ、一回食べたら「なんで今まで知らなかったんだ」って絶対なるから。騙されたと思って、まず朝イチの泊いゆまちに行ってみてください。出張30年の食いしん坊が保証しますよ