沖縄旅行Vlog&写真撮影コンプリートガイド名所別・機材別ベスト設定マニュアルSONY ZV-E10 / Nikon D5600 / GoPro HERO 10iPhone 14 / ZOOM H1 essential
3泊4日 完全保存版マニュアル 現場でスマホからサッと確認できる実践ガイド
沖縄旅行でのVlog・写真撮影は、美しい海から暗い洞窟、活気ある夜の街まで、環境が目まぐるしく変わるため非常に難易度が高いプロジェクトです。特に分単位でスケジュールが進むバスツアーでは、現場で設定に迷う時間は1秒もありません。
本ガイドでは、「SONY ZV-E10」「Nikon D5600」「GoPro HERO 10」「iPhone 14」、そして高音質レコーダー「ZOOM H1 essential」の5つの機材のポテンシャルを最大限に引き出し、プロレベルの映像と写真を残すための「勝てる機材設定」をシチュエーション別に完全網羅しました。圧倒的なボリュームでお届けする完全保存版のマニュアルです。
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1. はじめに:旅行撮影を成功させる「プロのルーティン」

滞在時間が限られるバスツアーや旅行において、最大の敵は「準備不足」です。現場に着いてからバッグを開けているようでは、最高の一瞬を逃してしまいます。
プロのプレ・ランディング・ルーティン
- カメラの電源ON:バスや車の中でカメラの電源を入れ、レンズキャップを外し、モードダイヤルなどの設定を確認しておく
- 「2台精鋭」戦略:全部持ち歩くと焦るため、スポットごとに「メイン動画機+写真機」の2台に絞ってバスを降りる
- 服装確認:水族館やガラス越しの撮影がある日は必ず「黒っぽい服」を着る(映り込み防止)
- カチンコ準備:全てのカメラと録音機を回し始めたら、画面の前で「パンッ!」と手を1回叩く(編集時の同期用)
| 到着5分前 | バスや車の中でカメラの電源ON、レンズキャップを外し、モードダイヤルなどの設定を確認する |
| 2台精鋭戦略 | スポットごとに「メイン動画機+写真機」の2台に絞ってバスを降りる。全部持ち歩くと焦りが生まれる |
| 服装 | 水族館やガラス越しの撮影がある日は必ず「黒っぽい服」を着る(映り込み防止) |
| カチンコ | 全てのカメラと録音機を回し始めたら、画面の前で「パンッ!」と手を1回叩く(編集時の同期用) |
機材の役割分担マップ
5つの機材にはそれぞれ明確な「得意分野」があります。適材適所で使い分けることが成功の鍵です。
| 機材 | 役割 | 得意なシーン |
|---|---|---|
| ZV-E10 | メイン動画・Vlog | 歩き撮り、暗所動画、自撮り、商品レビュー。動画の7〜8割を担当 |
| D5600 | 高品質写真&望遠動画 | サムネイル用RAW写真、300mm望遠でのシネマティック動画(Bロール) |
| GoPro 10 | 車載・屋外専用 | 明るい屋外での広角歩き撮り、TimeWarp(車窓早送り)。暗所は封印 |
| iPhone 14 | サブ・超広角 | 咄嗟のシャッターチャンス、狭い場所での撮影、シネマティックモード |
| ZOOM H1e | 高音質録音 | 環境音の別撮り(波の音、太鼓、鉄板の音)。32bitフロートで音割れゼロ |
2. 【1日目:夕暮れ〜夜】那覇到着と国際通りのディープな夜

初日はマジックアワー(夕暮れ)から夜の国際通りへ。光のコントロールと「音」の収集がテーマになります。3月の沖縄の日没は18時20分頃。空港到着が18時なら、移動中に最もエモーショナルな光に出会えます。
2-1. 那覇空港〜ゆいレール(マジックアワーの車窓)
沖縄都市モノレール「ゆいレール」は、那覇空港駅からてだこ浦西駅までを結ぶ全長約17kmのモノレールです。高架を走るため、車窓から那覇の街並みを一望でき、特に夕暮れ時は街が赤く染まる絶景が広がります。一番前の座席からの眺望は、まさにVlogのオープニングカットに最適です。
撮影の狙いとポイント
到着時のバタバタした状況では、無理に大きなカメラを出さず、機動力を最優先にします。空港内の「めんそーれ」の看板やゆいレール駅の雰囲気をテンポよく撮り、旅の始まりのワクワク感を演出しましょう。
| 設定項目 | 推奨値 |
|---|---|
| モード | 動画モード → おまかせオート |
| 手ブレ補正 | アクティブ |
| フォーカス | AF-C + ワイド |
| テクニック | レンズをガラスにピタッと密着させて反射を防止 |
| モード | 動画モード → おまかせオート |
| 手ブレ補正 | アクティブ |
| フォーカス | AF-C + ワイド |
| テクニック | レンズをガラスにピタッと密着させて反射を防止 |
2-2. 夜の国際通り・屋台村・アーケード街
国際通りは那覇市の中心部を東西約1.6kmにわたって貫くメインストリートです。戦後の焼け野原からわずか1マイル(約1.6km)で奇跡的な復興を遂げたことから「奇跡の1マイル」とも呼ばれています。通り沿いにはお土産店、飲食店、居酒屋がひしめき合い、夜になるとネオンが輝き活気に満ちあふれます。
メインストリートだけでなく、国際通り屋台村、平和通り商店街、むつみ橋通りなどの裏路地は、赤提灯がひしめく昭和レトロな雰囲気が漂い、Vlogに「深み」を出すディープスポットとして圧倒的におすすめです。
撮影の狙いとポイント
ネオンが明るい反面、暗い路地もある国際通りでは、暗所に強いZV-E10と高音質録音のZOOM H1eのコンビが主役です。GoProは暗所に非常に弱く、ノイズだらけになるためカバンの中で休ませておきましょう。
🟢 ZV-E10(歩き撮り動画)
人混みを歩くため、カメラ内の「アクティブ手ブレ補正」をONにして機動力を優先します。F値(絞り)は一番小さい数字(開放)にして、ネオンの光をたくさん取り込みます。
| 設定項目 | 推奨値 |
|---|---|
| モード | A(絞り優先) |
| 手ブレ補正 | アクティブ |
| 露出補正 | -0.7(ネオンの白飛び防止) |
| F値 | 最小(背景ぼけボタンで一発設定) |
| フォーカス | AF-C + ワイド |
| 構え方 | ストラップを前方にピンと張り、膝を曲げた「忍者歩き」 |
🔵 D5600(シネマティックなスナップ・RAW写真)
モードダイヤルを「A(絞り優先オート)」にし、露出補正を「-0.7」〜「-1.0」にして少し暗めに設定します。これによりネオンの白飛びを防ぎ、後でRAW現像する際にかっこいい色味を引き出せます。
| 設定項目 | 推奨値 |
|---|---|
| ダイヤル | A(絞り優先オート) |
| 画質 | iボタン → RAW+F |
| F値 | コマンドダイヤルを左に回し続けて最小値に |
| 露出補正 | +/- ボタンを押しながらダイヤルを回し「-0.7」〜「-1.0」 |
| ISO | ISO感度自動制御 ON(上限6400) |
| WB | AUTO(RAW現像で後から調整) |
🔵 D5600(望遠動画:夜の置きピン)
街灯に照らされた看板や車のライトが通る路地にカメラを向け、「置きピン」テクニックで映画のようなワンシーンを狙います。
| 設定項目 | 推奨値 |
|---|---|
| ダイヤル | 発光禁止AUTO(雷マークに斜線) |
| フォーカス | iボタンから「AF-S(シングルAF)」に変更 |
| 撮り方 | 半押しでピントを合わせ → 指を完全に離す(ロック)→ 録画開始 |
🟣 ZOOM H1e(環境音コレクション)
国際通りは「音の宝庫」です。三線のライブ音、客引きの声、ステーキを焼くジュージューという音を別撮りしておくと、旅行番組のようなクオリティになります。32bitフロート録音なので、レベル調整不要で録音ボタンを押すだけです。
テクニック:三脚禁止エリアでの「人間三脚」術
夜の国際通りやアーケード街は人が非常に多く、大きな三脚は通行人が足を引っ掛ける危険があるためおすすめしません。
街灯のポール、建物の壁、太い柱などに自分の背中や肩をガッチリと押し当てて体を固定します。脇をしっかり締め、息を殺して録画ボタンを押すことで、手持ちでも驚くほどブレが減ります。
手すりが広い場所やベンチなど、平らな場所を見つけたらカメラを直接そこに置いてしまいます。レンズの下にハンカチやスマホを挟んで角度を調整すれば、完全固定の映像が撮れます。
3. 【2日目:絶景と伝統】レンタカー移動・洞窟・アメリカンビレッジ

2日目は「屋外(GoPro出番あり)」と「極端な暗所(玉泉洞)」が混在し、「ショーの音(H1e)と動き(D5600望遠)」がポイントになる、機材の使い分けが最も試される1日です。
3-1. ドライブ中の車窓撮影(ニライカナイ橋など)
ニライカナイ橋は、南城市にある全長約660mの連続する2つの橋です。トンネルを抜けた瞬間、眼前に太平洋と空が一気に広がる沖縄本島屈指の絶景ドライブコースです。「ニライカナイ」とは沖縄の言葉で「理想郷・海の彼方の楽園」を意味し、まさにその名にふさわしい圧倒的な眺望が待っています。
🟡 GoPro 10(最強の車載カメラ)
| 設定項目 | 推奨値 |
|---|---|
| 固定方法 | フロントガラスにサクションカップマウント(吸盤)で固定 |
| モード | TimeWarp(タイムワープ)速度オート |
| 効果 | 10分のドライブを数秒〜数十秒に圧縮。疾走感あるBロール素材に |
⚠️ 熱暴走対策(必須):ダッシュボードに設置したGoProは太陽の熱で熱暴走しやすいです。必ず「車のエアコンの冷風」がGoProに直接当たるように風向きを調整してください。
3-2. おきなわワールド(玉泉洞・スーパーエイサーショー)
玉泉洞(ぎょくせんどう)は、おきなわワールド内にある全長約5kmの大規模な鍾乳洞です(観光部分は約890m)。30万年もの歳月をかけて自然が作り上げた100万本以上の鍾乳石が連なり、青や緑のライトアップで幻想的な空間が広がります。年間を通じて気温約21度、湿度約95%に保たれており、足場が濡れて滑りやすいのが特徴です。
撮影の狙いとポイント:玉泉洞(超暗所)
水族館以上の超暗所であり、足場も濡れて滑りやすく三脚は絶対NGです。GoProは映像がザラザラになるのでカバンにしまいます。
🟢 ZV-E10(洞窟歩き撮り)
| 設定項目 | 推奨値 |
|---|---|
| モード | A(絞り優先) |
| 手ブレ補正 | アクティブ |
| 露出補正 | -0.7(無理に明るくせずノイズを防止) |
| F値 | 最小(背景ぼけボタン) |
| ⚠️ 注意 | 明るい場所に出たら補正を必ず「0」に戻す! |
🔵 D5600(RAW写真)
| 設定項目 | 推奨値 |
|---|---|
| ダイヤル | P(プログラムオート) |
| 画質 | RAW+F |
| 露出補正 | -1.0 〜 -1.3(ライトアップの白飛びを徹底防止) |
| ブレ対策 | 手すりや岩に寄りかかる「人間三脚」で体を固定 |
| ⚠️ 注意 | 外に出たら露出補正を必ず「0」に戻す! |
エイサーは沖縄の伝統芸能で、旧盆に先祖の霊を送迎するために踊られる勇壮な踊りです。おきなわワールドの「スーパーエイサーショー」は屋外テント下で行われ、太鼓の重低音と指笛が鳴り響く迫力満点のパフォーマンスが見られます。踊り手の激しい動きと、宙を舞うバチが最大の見どころです。
撮影の狙いとポイント:エイサーショー
🔵 D5600(望遠写真:動きを止める)
| 設定項目 | 推奨値 |
|---|---|
| ダイヤル | S(シャッター優先オート) |
| SS | 1/500以上(踊り手の動きをピタッと止める) |
| フォーカス | AF-C + ダイナミック9点 |
| ISO | AUTO(上限6400) |
| 狙い | 踊り手の真剣な表情、宙を舞うバチを空中でピタッと止めた迫力ある写真 |
🟣 ZOOM H1e(太鼓の重低音を完全録音)
太鼓の重低音と指笛の甲高い音はカメラの内蔵マイクではペラペラになります。H1eの32bitフロート録音なら絶対に音割れしません。ライブが始まったら必ず回しっぱなしにしてください。屋外なので「ファー型ウィンドスクリーン(もふもふ)」を必ず装着します。
3-3. アメリカンビレッジ散策と夕日

北谷町(ちゃたんちょう)にあるアメリカンビレッジは、かつて米軍基地があった跡地を再開発して作られた大型リゾートタウンです。カラフルなアメリカンテイストの建物が立ち並び、ショッピングモール、レストラン、観覧車などが集まっています。西海岸に面しているため、夕暮れ時にはビーチからの絶景サンセットが楽しめます。
4. 【3日目:歴史と絶景】首里城公園〜古宇利島(バスツアー)

時間との勝負になるバスツアーでは、「色彩の再現」と望遠レンズによる「Bロール」の収集に注力します。降りる5分前にカメラの設定を完了させ、持ち出す機材を2台に絞るのが鉄則です。
4-1. 首里城公園(守礼門)
首里城は琉球王国(1429年〜1879年)の政治・文化の中心として約450年間にわたり栄えた王宮です。「守礼門」は「守禮之邦(礼節を重んずる国)」の扁額を掲げる琉球王国のシンボル的存在で、鮮やかな朱色の門構えと青空とのコントラストは沖縄を代表する景観です。2019年の火災で正殿は焼失しましたが、現在は復元工事が進められており、その過程自体も貴重な記録対象となっています。
撮影の狙いとポイント
ビジュアル目標:守礼門などの「鮮やかな朱色(赤)」と「青空」のコントラスト。300mm望遠を使って観光客の頭越しに「人を画角に入れない」のがプロのテクニックです。
🔵 D5600(写真)
| 設定項目 | 推奨値 |
|---|---|
| ダイヤル | P(プログラムオート) |
| 画質 | RAW+F |
| 露出補正 | 晴天時は「-0.3」〜「-0.7」(白飛び防止) |
| アングル | 少し斜め下から見上げるローアングルで大迫力に |
🔵 D5600(望遠ビデオ:Bロール収集)
| 設定項目 | 推奨値 |
|---|---|
| ダイヤル | 発光禁止AUTO |
| フォーカス | AF-S(置きピン) |
| 被写体 | 守礼門の扁額(「守禮之邦」の文字)、屋根の上のシーサー、龍の柱の装飾 |
| 効果 | 観光客の頭上を越えて撮影でき、歴史番組のような厳かなBロールに |
4-2. 古宇利島(エメラルドビーチ)

古宇利島(こうりじま)は沖縄本島北部の今帰仁村(なきじんそん)の沖合に浮かぶ周囲約8kmの小さな島です。全長約2kmの古宇利大橋で本島と結ばれており、橋の上から見える海の透明度は沖縄でもトップクラスです。沖縄版「アダムとイブ」の伝説が残る「恋の島」としても知られ、ハートロックなどのフォトスポットも人気です。
撮影の狙いとポイント
ビジュアル目標:非常に明るく強風の中で「透き通るエメラルドグリーン」を強調します。
🔵 D5600(写真)
| 設定項目 | 推奨値 |
|---|---|
| ダイヤル | P(プログラムオート) |
| 露出補正 | 「-0.7」〜「-1.0」(海のキラキラの白飛び防止) |
| 光の向き | 太陽を自分の背中にして(順光で)撮ると、海のエメラルドグリーンが最も綺麗に発色 |
4-3. 御菓子御殿 名護店
5. 【特別編】美ら海水族館:最難関の暗所・反射対策

沖縄美ら海水族館は、本部町の海洋博公園内にある世界最大級の水族館です。最大の見どころは容量7,500立方メートルの巨大水槽「黒潮の海」で、全長8.8mものジンベエザメや世界初の飼育に成功したナンヨウマンタが悠々と泳ぐ姿を間近で見ることができます。水族館は「暗い」「ガラスの反射がある」「人が多い」という、撮影において非常に難易度の高い環境です。
5-1. 失敗しない撮影の鉄則
⚠️ ガラスの反射対策(超重要):水槽を撮る際、背後の非常口のランプや自分自身がガラスに映り込みます。当日は必ず「黒っぽい服」を着てください。レンズの先端(またはフード)をガラス面にギリギリまで近づける(密着させる)ことで反射を完全に防げます。
⚠️ 三脚の禁止:館内では三脚および自撮り棒の使用は原則禁止されています。手すりや壁を利用した「人間三脚」テクニックで対応します。
5-2. D5600 + 300mm望遠での「置きピン」動画術
暗い水族館内での超望遠動画は、オートフォーカスが迷って画面が前後にウロウロする「ハンチング」が起きやすいです。これを防ぐ完璧な手順を紹介します。
- AF-S(シングルAF)への変更:画面の「iボタン」を押して、フォーカスモードを「AF-S」に変更します。
- 画角を決める:ジンベエザメが通りそうな水槽の岩などにカメラを向けます。
- 半押しでピントを合わせる:シャッターボタンを半押ししてピントを合わせます。
- 指を完全に離す(ロック):ピントが合ったらシャッターボタンから指を完全に離します。AF-Sモードではこれでピントが完全に固定されます。
- 録画開始:カメラをしっかりホールドしたまま、魚が来たら赤い録画ボタンを押して撮影を開始します。
カスタムメニュー → f2 → AE/AFロックボタンの機能を「AFロックのみ」に設定。親指でこのボタンを押しっぱなしにするとピントが完全固定され、グリップ力も増します。
5-3. D5600 サムネイル用RAW写真の設定

水族館の青色LEDや分厚いアクリルガラスの影響による不自然な「青緑色」の被りを後から完璧に補正するため、必ず「RAW(またはRAW+JPEG)」で撮影します。
| 設定項目 | 推奨値 |
|---|---|
| ダイヤル | P(プログラムオート) |
| 画質 | iボタンから「RAW+F」 |
| 露出補正 | +/-ボタンを押しながらダイヤルで「-0.3」か「-0.7」(白飛び防止) |
| WB | AUTO(RAW現像で後から完璧に調整可能) |
5-4. ZV-E10:2つの撮影モード使い分け
シーンA:お手軽Vlog(歩き撮り)
| 設定項目 | 推奨値 |
|---|---|
| モード | 動画 → おまかせオート |
| 手ブレ補正 | アクティブ |
| フォーカス | AF-C + ワイド |
| 撮り方 | ストラップを張って忍者歩き。カメラ任せで全自動 |
シーンB:本気シネマティック(Catalyst Browse後処理前提)
| 設定項目 | 推奨値 |
|---|---|
| モード | S(シャッター優先) |
| 手ブレ補正 | OFF(※必須。ONだとジャイロデータが干渉) |
| SS | 1/125 〜 1/200(ブレを残さない限界ライン) |
| F値 | 最小(広角側で撮影) |
| ISO | AUTO(上限6400) |
| 露出補正 | -0.3 〜 -0.7(ノイズ低減のため少し暗く) |
| テクニック | レンズフードをガラスに密着させ、横にレールのように滑らせる |
SONYの無料PCソフト。ZV-E10内蔵のジャイロセンサーの記録を使い、後からPCで補正します。ジンバルに近い最強の滑らかさを得られますが、撮影時にカメラ内手ブレ補正を必ずOFFにする必要があります。水族館のジンベエザメの追尾など、本気の1カットにのみ使用するのが現実的です。
6. 食事とエンターテインメントの撮影

Vlogを一気に「旅行番組」のようにリッチに仕上げるための「食と音」の撮影術です。
6-1. ステーキハウスと居酒屋
6-2. 琉球三線ライブ(音割れ防止)
三線(さんしん)は沖縄の伝統弦楽器で、蛇の皮が張られた独特の音色が特徴です。国際通り周辺の居酒屋やライブハウスでは、島唄や琉球民謡のライブが毎晩のように開催されています。静かな弾き語りから全員での大合唱「カチャーシー」まで音量の変化が凄まじく、普通のカメラマイクでは音が割れてしまいます。
7. テクニカル深掘り:プロの設定ロジック

7-1. F値(絞り)の完全理解
F値とはレンズの中にある「光を通す穴の大きさ」のことです。
| F値 | 効果 |
|---|---|
| 数字が小さい(F3.5等) | 穴が大きく開き、光がたくさん入る。暗い夜でも明るく撮れ、背景がフワッとボケる |
| 数字が大きい(F8等) | 穴が小さく絞られ、光が入りにくい。全体にピントが合うが暗くなる |
| ZV-E10の簡単操作 | カメラ上部の「背景ぼけ切り換え」ボタンを1回押すだけで全自動で最小F値に |
| D5600の操作 | コマンドダイヤルを左に回し続けてF値を最小に |
7-2. 動画の手ブレ補正:アクティブ vs Catalyst Browse
ZV-E10の手ブレ補正には2つのアプローチがあります。
| 特徴 | アクティブモード | Catalyst Browse(後処理) |
|---|---|---|
| 効果の強さ | そこそこ(歩行の揺れは残る) | 最強(ジンバルに近い滑らかさ) |
| 手間 | 撮ってすぐ使える(楽) | PCでの書き出し作業が必要 |
| 画角 | 少し狭くなる(約1.1倍クロップ) | さらに狭くなる(補正量による) |
| おすすめ | 気軽なVlog、歩き撮り | 水族館のジンベエザメなど本気の1カット |
7-3. ZV-E10の歩き方とブレ対策

ただ首から下げて歩くだけでは激しくブレます。以下のテクニックでプロ並みの安定感を実現します。
- ストラップ張りテクニック:首から下げたストラップがピンと張る位置までカメラを前方に押し出し、体とカメラを強固な三角形で固定
- 忍者歩き:膝を軽く曲げ、かかとから静かに着地して頭の上下動を抑える
7-4. H1eの風切り音対策
沖縄は常に強い風が吹いています。マイクがむき出しだと「ボボボボ」という強烈な風の音で肝心の音が全てかき消されます。
- 専用品:H1e用のファー型ウィンドスクリーン(もふもふ)を装着
- DIY代用品:100円ショップの「ファー素材のリストバンド」や「もふもふのシュシュ」をマイクに被せて輪ゴムで留めるだけでも劇的にノイズが消える
8. 帰宅後:データ管理と編集の基本

複数のカメラと録音機を使っているため、自己流でPCに取り込むとパニックになります。
8-1. 神のフォルダ構成
PCにデータを移す際は、以下のルールでフォルダを作ります。
- 大元フォルダ:「2026_沖縄旅行Vlog」
- 日付フォルダ:「Day1_0304」「Day2_0305」「Day3_0306」「Day4_0307」
- 機材フォルダ:日付の中に「ZV-E10」「D5600」「GoPro」「iPhone」「ZOOM」を作成し、対応するデータをコピー
⚠️ 絶対ルール:コピー後もYouTubeに動画を公開するまではSDカードをフォーマットせず保管してください。万が一のPC破損時の命綱です。
8-2. 魔法の同期(カチンコ合わせ)と編集手順
- カチンコ:撮影現場で全ての録画・録音を回し始めたら、カメラの前で「パンッ!」と1回大きく手を叩いておく
- ソフトで同期:編集ソフト(Premiere Pro等)に映像と音声を並べ、波形が鋭く飛び出た「手拍子の音」を探し、全クリップを選択して「音声で同期」機能を1クリック
- 音の調整:カメラの内蔵マイクの音量はゼロ(ミュート)にし、ZOOM H1eの高音質な音声だけが聞こえる状態にする
- AロールとBロール:ZV-E10のトークや歩き撮りをベース(Aロール)にし、その上にD5600の美しい望遠映像やGoProのタイムワープ映像をインサート(Bロール)として被せていく
9. 現場用チートシート(完全早見表)


現場で迷ったときにスマホでサッと確認できる設定一覧表です。
📱 【早見表①】ZV-E10 動画セッティング一覧
※画質は全シーン共通で「4K 24p(または30p)」または「フルHD 60p」
| 撮影シーン | モード | 手ブレ補正 | 露出補正 | F値 | フォーカス | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| ① 昼の歩き撮り(市場、首里城) | おまかせオート | アクティブ | (設定不可) | お任せ | AF-C + ワイド | 忍者歩き。夕暮れは逆光フレア |
| ② 夜・暗い洞窟(国際通り、玉泉洞) | A(絞り優先) | アクティブ | -0.7 | 最小(ぼけBtn) | AF-C + ワイド | 明るい場所で補正0に戻す! |
| ③ 本気シネマティック(水族館) | S(SS優先) | OFF必須 | -0.3〜-0.7 | 最小(広角) | AF-C + ワイド | Catalyst Browse前提。ガラス密着 |
| ④ 激しい動き(エイサー) | おまかせオート | アクティブ | (設定不可) | お任せ | AF-C + ワイド | タッチトラッキング活用 |
| ⑤ 料理・お土産 | おまかせオート | アクティブ | (設定不可) | 最小(ぼけBtn) | AF-C + ワイド | 近づく。背景ぼけでCM風 |
📷 【早見表②】D5600 写真&望遠ビデオ セッティング一覧
※写真は全シーン共通で画質「RAW+F」
| 撮影シーン | ダイヤル | 露出補正 | SS | AF | ISO | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| ① 普段の風景(写真) | P | -0.3〜-0.7 | お任せ | AF-A + 1点 | AUTO(上限6400) | 海/夕焼けは-0.7〜-1.0 |
| ② 暗所の風景(写真) | P | -1.0〜-1.3 | お任せ | AF-A + 1点 | AUTO(上限6400) | 人間三脚。外で補正0に戻す! |
| ③ 夜景スナップ(写真) | A(絞り優先) | -0.7〜-1.0 | お任せ | AF-A + 1点 | AUTO(上限6400) | F値最小。背景ボケ |
| ④ 激しい動き(写真) | S(SS優先) | 0(-0.7) | 1/250〜1/500 | AF-C + D9 | AUTO(上限6400) | 動きをピタッと止める |
| ⑤ 望遠ビデオ | 発光禁止AUTO | (設定不可) | お任せ | AF-S(置きピン) | AUTO 1080/60p | 追いかけない!ロックして待つ |
現場で思い出すための「3つの鉄則」
- 場所を変えたら「露出補正(+/-)」を 0 に戻す!(暗いまま撮り続ける失敗を回避)
- 動画の手ブレ補正は「基本アクティブ」。「Sモード(PC編集)」の時だけOFF!
- カチンコを忘れない!(録画を回したらカメラの前で手をパンッ!と1回叩く)
最高の準備をして、素晴らしい沖縄の景色と音を余すことなく記録してきてくださいね。
もし、荷造りの段階でバッテリー関連など最終確認をしておきたいことがあれば、いつでもご相談に乗りますよ!
